国語

詩の朗読パフォーマンス『組曲 水と緑と狼』 atアーツ前橋

津軽の方言詩人で高木恭造さんというかたがいらっしゃった. ご存命の頃,フランスで行われた詩人の集まりで,津軽弁の詩を朗読したところ, 絶賛されたという.津軽弁のイントネイションはフランス語に似ているのだとか. 言葉のもつ意味ではなく,その「音…

前橋演劇祭2010「ゴドーを待ちながら」

原作:サミュエル・ペケット 上演:舞台藝術實驗室うたかた アマチュア劇団の公演である.原作のタイトルぐらいは知っていた.どんな内容かは知らず. ボロをまとったホームレスが二人.ゴドーという人物を待ちながら,通り過ぎる人物たちと会話する. 意味不…

FMgunma「ラジ&ピース」

パート先の店内で流れていたFM放送。午後からの出勤なので、いつも聞いていた元気な声は 「ボンジョ〜ルノォ〜!」 高橋和美さんという男性のDJの番組だった。 一言でいえば「かなりばかばかしい」ネタの投稿ハガキを読む番組。でも、くたびれた精神が、…

劇団四季『ジーザス・クライスト・スーパースター』

「 Jesus Christ Superstar」というミュージカルの存在を知ったのは、10代のころ好きだった沢田研二のLPレコードでだった。主に、すごい曲があるんだなと、ジュリーの歌よりも、その内容にびっくりした。 その何年後かに、テレビで、イスラエルロケされた…

『パコと魔法の絵本』

雑誌での広告と、テレビでのCFのみで、どんな内容なのかわからず。ノベライズが文庫で出たのを読んだ長女次女が「映画を観たい」というので、観た。初出は芝居なのだという。確かに、リアルな背景とは違う。こういう場所は、リアルにはありえないだろうと…

『西の魔女が死んだ』梨木香歩

こういう話だとは知らずに読んだ。多くの共感を持ちながら読んだ。実家の母を思い浮かべながら 「おばあちゃんを思い出したよ。でも、この本のおばあちゃんは、上品だけれどね」 次女が言う。実家の母も、孫たちに向かって 「おばあちゃんは、魔法使いなんだ…

『不思議のひと触れ』

シオドア・スタージョン。結婚して、本を読むヒマもなく過ごしていた。海外作家の名前は、過去に読んだものしか記憶に残っていない。果たして、読んだことがあったのだろうか、という気持ちで手にした本。 久々に、翻訳モノと意識して読んだ。10篇の短編。「…

『ニッポンの小説』『巨船べラス・レトラス』

どちらも月刊誌『文學界』に掲載されていたもの。そしてどちらも、テーマは「文学とは」。『ニッポンの小説』は、学生を相手に講義するというカタチで書かれている。『巨船べラス・レトラス』は、架空の小説家、詩人、編集者(モデルはあるのかもしれない)…

『ハイドゥナン』(上下)

新聞や雑誌の書評で絶賛されていた。こんな難しそうな本、おしまいまで読みきれるのかと心配だったが、読むのが止まらなかった。『日本沈没』よりファンタジーの要素が強いせいかもしれない。それ以上に、リアルだったこともある。沖縄が火山活動のために沈…

『空中ブランコ』

ドラマになったんでしたっけ、これ。テレビはあまり見ないから知りませんが。妙な味の精神科医が主人公。アニメのほうがリアリティありそうな話です。「笑うせーるすまん」のようなアニメにならないでしょうか。と思って読んでいました。

『博士の愛した数式』

高校へ入学して、数学の時間教わったのは、「公式はブラックボクスだ」ということ。箱の中に数字を入れると、違う数字が出てくる。その箱の中身を覚えれば、答えは簡単に出てくる。が、わたしにとっては、ブラックボックスは、ブラックボックスのままだった…

『鳥類学者のファンタジア』

誰の書評で知ったのか記憶にないが、とにかく「読んでみたい」と思いつつ、書店で探しても見つからずそのままになっていた。公民館の図書室で見つけて、借りた。鳥が出てくるのは最後の方、ほんの少しだけ。これは、音楽の話であり、芸術の話であり、ひとの…

『唐詩新選』陳舜臣

高校の頃、『詩経』を読んでいた記憶がある。なんで、そういうものを読もうと言う気になったのか。それは、政治経済の教師が 「漢詩も、お経のように見えるけれど、その内容は恋愛だとか、悩みだとか、君たちと変わらないようなことが書いてあるんだよ」 と…

『天国のいちばん底』勝谷誠彦著(「サンデー毎日」掲載)

登場人物の多い小説は、それぞれの個性が際立っていないと、登場人物に感情移入する暇もなく読み終わってしまう。あとに残るのは、感動とは程遠い読後感。人の名前を覚えるのが苦手な自身にとっては、途中、投げ出すこともままある。かといって、逐一登場人…

県JA年金友の会短歌・俳句大会表彰式

入選した義母のお供について行く(といっても,運転手なのだが) 「年金友の会」だけあって,出席者は高年齢.場違いなわたしは若者?! 表彰のあとの,講評と講演会.講演者 歌人:萩原康次郎 短歌雑誌「風人」主幹短歌の世界は,まったくのど素人だが,言…

「オタク」(あるいは「ヲタク」)という言葉を考える

朝日新聞は購読してないので、なんともコメントしがたいのだが、知り合いのブログおよびWeb日記でこんな記述を読んでしまった。どんぐり1号のときどき日記NisidanoDaisukeさんの創世記 「OTAKU」という言葉は、もう国際社会で容認されているし(一部の…

ドイツフェスティバル

「日本におけるドイツ」年だという。 県庁で行なわれた、ドイツを紹介するイベント。ドイツの環境問題対策、商品、県内で販売されているのドイツ製品の紹介…ジュニアオーケストラのドイツ音楽の演奏会。県庁のホールは吹き抜けになっていて、音響効果はいい…

ユリイカ 4月号

特集*ブログ作法 激突!はてな頂上作戦 特集タイトルだけ見て、「?」 小見出し見て「!」 へ〜、はてなダイアリーて、こんなひとが書いているのか。って、SF関係の方は、何人か知ってはいましたが。新着日記も、作家の日常も、あまり興味なかったし。自…

*<前橋が生んだ現代小説家>前橋文学館(2005.2.5〜3.21)

―――司修・豊田有恒・樋口有介が描いた前橋と作品――― 現代作家の紹介ではある。しかし、SFやミステリが文学作品とならんで紹介されるというのは、なんとも時代の流れを感じてしまう。みんな、それだけ年を喰ったんだな。 前橋はわたしの故郷ではないが、も…

言葉の持つ意味とは?

☆『SFマガジン』3月号 <ジャンル・ウォーズ再び――ノリスコン4・レポート>巽孝之 ――前略――SFは「ありうべきこと」を描く分野だが、ファンタジーは「ありえそうもないこと」描く分野だ――中略――司会者フィーリイはお約束どおり、書評が作品の善し悪しをを…

意識の底に流れる「通奏低音」

この「通奏低音」って、音楽用語なんだろうけれど、コラムや小説の中で見かけた。 最初は、勝谷誠彦さんの文章。なんの本だったか、Web日記だか記憶にないのだけれど。 次は、石川喬司さんの小説『箱船の行方』(SFマガジン11月号) それから、菅浩江さ…

『SFマガジン』11月号

ときどき、このひとがこんな表現をするのか、と驚くことがある。 <馬脚の群に涎は光>難波弘之田中啓文「忘却の船に流れは光』の書評である まさに文学の皮を被ったスケベの妄想、SFの面を被った凍りつくほど寒いオヤジギャグが書きたいだけなのだ、田中は…

方言

「こじょはん」って、どういうことなんだろうと思っていた。 農繁期に 「こじょはん、田んぼに持っていってくれ」 と言われ、なんだろう?? お茶とお菓子や漬け物を持って行った。 小昼半 お昼前10時、午後3時にお茶とおなかの足しになるものを食べる。肉体…

専門用語

とあるメールマガジンで見かけた 「テロリズムの猖獗(しょうけつ)」 専門用語なのかな?国語辞典には出てこない で、田んぼで聞いた 「挫折倒伏」 専門用語で、「稲が挫折して倒れちゃうことだよ」って 台風の被害で、倒れちゃった稲も多い。コシヒカリ系…

北朝鮮による拉致事件

<不明10人生存情報出ず―――数人に「新事実」> やっぱりね〜、って諦めてしまうわけにはいかない。その「新事実」って、なんだよ。外交が「飴と鞭」を使いわけることが必要なのはわかった。が、日本の外交で、鞭を使う事ってあるんだろうか?<折々のうた>…

武士道とは?

自発的に購読しているのだといえば、聞こえはいいが 目当てのひとが執筆しているのでなければ、手にする事は無い。 『Voice』10月号<『葉隠』の誤解を正す>青山繁晴 それはやはり,「武士道といふは死ぬことと見つけたり」の一節の右にでるものはない。 ま…

無料タウン情報誌

月1回、郵便受けに入っている。 (この「郵便受け」っていうのは、郵政省が民営化されたら何て呼んだらいいんだろうね。あ、郵便ポストも無くなるのか? 全国均一配達料じゃなくなりそうだし。) 広告マガジンと言うのだろうか、無料で個配されているタウン…

ブルーリボン運動

いろんな経過があって、こういうこともやっている。 「救う会」「群馬ボランティアの会」(横田ご夫妻ら拉致被害者を支援するボランティアの会)から、メール便が届いた。わたし自身は直接関わってはいないが、間接的なお手伝いをさせていただいている。 総…

書くということ

華道はやったこともない。興味がないわけじゃないが 「なんとか教室」というのが、書道と珠算で辟易してしまったせいもある。 向上心がなかった、とも言えようか。そういうわたしが何故この機関誌を読んでいるのか。 それは、文章力というものにまつわる話と…

月刊『旅』9月号

「一定の方向から吹き続ける微風はあくまでも乾燥していて、梅雨前線の下で呻吟していた東京の湿度を早くも身体から抜き去って行くのである。」 (by <地麺’ウォーカー>勝谷誠彦) こんな具合に、気になる言葉や、単語をメモすることを主としたい