詩の朗読パフォーマンス『組曲 水と緑と狼』 atアーツ前橋

津軽の方言詩人で高木恭造さんというかたがいらっしゃった.
ご存命の頃,フランスで行われた詩人の集まりで,津軽弁の詩を朗読したところ,
絶賛されたという.津軽弁のイントネイションはフランス語に似ているのだとか.
言葉のもつ意味ではなく,その「音」が感動を与えたというのだ.
もちろん,朗読の前にテキストがあって,翻訳もなされていたとは思うのだが.


さて,わたし自身といえば,結婚前は,1冊の詩集を出してもらったり,
ライブハウスで詩の朗読会を催したりしたものだが.
結婚して30数年,ぼちぼちとサイトhttp://www.eclat.cc/home/kazedayori/に堆積させていくだけの詩作は続けていた.
それが,何気なく見ていた市の広報に「詩の募集」の記事.テーマは「水と緑」である.
ここで,すこし人生に刺激を,と思ったわけではないが,
仕事と家事の繰り返し(それなりのアクシデントやハプニングはあるが)のなかで,
この萩原朔太郎の生誕地で詩の活動をしている方々はどんな方々なのだろうという
好奇心もあって,やっつけ仕事の詩(いつだってその場限りの詩作だが)を応募してみた.


結果,当選
(実のところ,応募した方全員が当選で,足りない部分を現役の詩人の方々が参加されていた)


いろいろハプニングもあったけれど,それなりに「成功でした」といわれ,ほっとする.


舞台構成は,それぞれの詩にあった曲が朗読の声に重ねられ,
情景を作り出していくという感じ.
最後には全員が自分の詩を大声で読み上げ続け(5分ぐらい)て終わる.


わたし自身の収穫は,この詩人の聖地と言われているらしい前橋で,
現にご活躍している方々と知り合え,FB上でではあるけれど,
そのご活躍を間近に感じられることができるようになったこと.
わたし自身が,これからなにかすることは,もうないかもしれないが.