言葉の持つ意味とは?

☆『SFマガジン』3月号
<ジャンル・ウォーズ再び――ノリスコン4・レポート>巽孝之
――前略――SFは「ありうべきこと」を描く分野だが、ファンタジーは「ありえそうもないこと」描く分野だ――中略――司会者フィーリイはお約束どおり、書評が作品の善し悪しををはっきりとみきわめ一般読者を想定するものだとしたら、批評というのは作品の研究や分析を通してそれ自体がテクストたりうるものと定義するとこらから始めた。――後略


SFとファンタジーの違い、書評と批評の違い。でも、「良し悪し」と「善し悪し」の違いって?

☆『日本の生き方』田原総一朗
<第5章 家族>池内ひろ美さんの発言から
「日本に入ってきたフェミニズムは、要するに女がオヤジになれということなんですよ。男性と同じことをするんだと。それから、日本のフェミニズムの一番の問題は、女性はいつも被害者だといいます。被害者意識からのみ発せられた言葉は、健康ではありません。だから、同じ室内で着替えを行うのがジェンダーフリーだなどと、恥の意識すらない不健康な発想となります。――後略」

なんだか、ひっかかる発言だよね。なんとなく腑に落ちない。着替え中の女見て、いちいち欲情している方が恥だと思うけれど。ハダカのサルのほうが、欲情をコントロールできているんだな、きっと。というのは、極論?

『物は言いよう』斎藤美奈子
「――ジェンダーフリー思想は男女の差異をなくせとはいっていなはず。赤と青の二色に分類する前に個人差を尊重しろ、12色を12色のまま認めよ、と要求しているだけなのだ。赤青2色しか認めない世界と、灰色1色の世界と、人の個性の分だけ色があるカラフルな世界と、どれがいちばん望ましいだろうか?簡単な話だと思うけど。」

ジェンダーフリーウーマンリブ(女性上位主義)と勘違いしている方も多そう。これは、障害格差や、老人問題にも関わってくる問題なんだよね。