県JA年金友の会短歌・俳句大会表彰式

入選した義母のお供について行く(といっても,運転手なのだが)
「年金友の会」だけあって,出席者は高年齢.場違いなわたしは若者?!
表彰のあとの,講評と講演会.

講演者  歌人:萩原康次郎 短歌雑誌「風人」主幹

短歌の世界は,まったくのど素人だが,言葉に関しては引けをとらないつもりではある.
が,人生経験にはかなわない.
「短歌の世界は,写実主義・リアリズムです」
なるほど
「今の若い人たちの短歌は,詩的で観念的です.もちろん,これはいいというものはあります.でも,今皆さんがお書きになっているリアリズムは,昭和・平成初期のもの.20年先にはなくなってしまうのだと思います.その今の気持ちを短歌に残してください」
時代の流れとは,そういうものなのか.
「短歌は,一行詩です.五七五七七と分けて書くのは,定型詩の書き方です.原稿は一行になるように,あまったら次の行にいくように書いてください.それ以外は,わたしは短歌とは認めません」

御年,82歳だと思われる.23歳のころ肺病を患い,サナトリウムに療養し文学を愛する.おおお,まるで少女文学の世界.だから女性のお弟子さんが多いのか? 

「教職時代は,給料をすべて本につぎ込みました.女房が自分の給料ですべての生活費をまかないました.ですから,退職金はすべて女房にやり,今の年金も女房にまかせています.子供たちは,教職を選びませんでした」

・・・短歌世界では著名な方なのかもしれないが,まあ,いろんな生き方があるもんだなあ.