『博士の愛した数式』

高校へ入学して、数学の時間教わったのは、「公式はブラックボクスだ」ということ。箱の中に数字を入れると、違う数字が出てくる。その箱の中身を覚えれば、答えは簡単に出てくる。が、わたしにとっては、ブラックボックスは、ブラックボックスのままだった。
数学が、社会生活にはなんの役にも立たないと思っているひともいるのは確かだが、数学的考え方はとても面白いと思う。それを再確認させてくれた物語だった。
80分しか記憶がもたない。それがどういうことか想像してみる。老齢化しての認知症ともまた違うだろう。それでも、想像することで、自分という箱の中から、答えが出てきそうである。