こころちゃんの旅

ガールスカウト日本連盟では、キャラクターマスコットが旅をするというイベントを行なっている。
「こころちゃん」「みらいちゃん」というキャラクター人形が、各支部を経て、それぞれの活動団を訪問していくというイベントである。


「こころちゃん」は東日本。「みらいちゃん」は西日本をそれぞれ旅をしている。


女の子が好きな、お人形さん遊びが大掛かりなごっこ遊びになった。もちろん、着せ替えもできる。各支部を回るごとに、持ち物も増え(お土産やら、プレゼントやら)、リレー形式の日記も付いて回っている。

ブログもある。(わたしが写っている日記もあった)


かつて、人形は、人の厄を変わりに背負ってくれるものとして扱われたことがある。そうではなくて、幸せを背負って運んでくれるのならいいと思う。


昨今、ボーイスカウトが少女会員を増やしている。男兄弟のいる女の子ならば、親としてはそのほうが活動しやすいのはたしかである。男女共同参画という社会の動きからみれば、それもいいことなのだろうとも思う。


しかし、世界へ目を向けてみたとき、女性が男性と一緒に活動できている国がどれだけあるだろうか。先進国であればこそだが、いまだに女性が偏見と差別にさいなまれている国は多い。それは、宗教的な理由、あるいは慣習もあるだろう。そう行った国に、女の子と男の子が一緒に活動できる団体を持っていくことは性急すぎるだろう。


ガールスカウト運動が、ボーイスカウト活動と理念を一緒にするのであれば、団体が別であってもいいのではないかと思う。ただ、少子化が会員数を減らし、本来の目的を達することが困難になってきていることは確かだ。


「こころちゃん」「みらいちゃん」が仲間を増やし、日本中を回って、海外へも旅ができればよいと願う