群馬高専「工華祭」〜五科繚乱〜

前日の台風襲撃がうそのように晴れ渡った日曜日。クルマでいっぱいの駐車場になんとか空きを見つけて停める。

駐車場から、学生寮裏の並木道を通り、受付。プログラムとトランプに無造作にハサミを入れたカードを渡される。
「これと同じカードの半分をもった人を見つけると、景品がもらえます」

メインストリートには「装飾課」が作ったという、いろいろなオブジャが点在している。現代アート

体育館内でやっているロボット(ロボコン出場作品)の展示を見、フリーマーケットを物色し、機械科作成のキーホルダーを買う。今年は、名前を刻印するというサービスをしていた。

グラウンド内に設置されたテントの出店を見つつ、焼きそばとアイスクリームで少し腹ごしらえしつつ、プログラムを見る。人出も増えてきた。食べ終えて、外の展示を眺めつつ・・・今年はこれといった特色の在る食べ物は出ていないな。

図書室のロビーでやっていたカフェでコーヒー。喫茶店でバイトをしている学生が本格的に淹れてます、という売り。コーヒー豆の自家焙煎に挑戦とあるが、まさかフライパンじゃないだろうな。

プログラムを見ると、高専らしい特色のある展示は少ない。これはおそらく、昨年から1,2年が混合学級制となっているせいもあるだろう。つまり、1,2年のうちは専門課程が少なく、クラスとしては普通高校と変わらない雰囲気なのである。この混合制、先生の配慮なのか「高専で、出会いが少ないのは、科によって男女の比率が偏っているからだ」という理由で始まったらしい。この話には現3年以上の学生から「甘やかしすぎだ」というブーイングがあったとか。

さて、高専らしい展示は、といえば

・コンクリートカヌー
いつもは水の入っていないプールがきれいに洗われ、水が入っている。父子が楽しそうに乗っていた。

・ふぞろいの土粒子たち
液状化現象の実験を、楽しく見せてくれる。地震の少ない群馬といえども、この現象には気をつけたほうがよいらしい。

・Electric Dome
電子工学メディア科の展示。これは、ほとんど体験入学の時にやった実験だな。ここに、一匹もやしもん(のイラスト)がいた。超伝導実験では、アルミが宙に浮いている。理論を一生懸命説明してくれるのだが、さっぱり理解できず。マイクロ波でモーターを動かしてクルマや、気球のプロペラを動かす。モーターには電池がついていないのに、アンテナを向けるだけで動く。電子レンジがある。
「この電子レンジからは、何が出てるかわかりますか」
・・・お、あまりにも簡単な質問。そりゃ、殺人光線にきまってる。
「半分ぐらいは当たっているかもしれないですが、電磁波です」
わかっていたけれど・・・。電子レンジで蛍光灯をチンすると・・・灯りがついた。もっとも、出すと消えるから役には立たない。
あとは、黒板から音を出していたり(音響実験)、IHヒーターを使った実験(担当者がいなくて見られなかった)

ピタゴラスイッチ
よくがんばりました〜、はくしゅ〜!

・プロジェクトJ
パソコンの自作ゲームの展示。やっているのは男の子だけ。

・みんなでやろう!!化学実験
人口イクラを作ってみました。スライムを作るコーナーがあったり、樹氷を作ったり・・・高校の頃の化学実験を思い出したな。

・電気パン
電気ヒーターではなく、生地に電気を通して焼くパン。食感は蒸しパンのようだったが、焼ける課程がおもしろい。牛乳パックに生地を流し込んで、電極としてプレートを左右に差し込んでいるだけなのだが、生地が膨らんでくるのが見える。水分がなくなると通電は止まり、こげることは無い。ずいぶん繁盛していたようだ。

SF研究部が自主製作の映画を上映していたり、美術部・写真部の作品展示があったり、文芸部が部誌を配布していたり(机の上に並べていただけだったが、番をしていた女の子が、さびしげにバイオリンを弾いていた)、お化け屋敷、ゲームコーナー、ホスト喫茶(算数教室つき)とか、

吹奏楽部の演奏会(コスプレつき)とか

体育館でバンドの演奏があったりとか

まあ、にぎやかで楽しいイベントであった。普通の高校のように、内輪で受けていればよいといった感じも少なく、家族連れも多い文化祭である。