さて、出発

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ばたばたと仕度。渋滞を予測して、食料を多めに用意。サンドイッチ、おにぎり、カップラーメン。

午前5時半過ぎ、出発。

次女「いつもより、早いじゃん。いつもは、予定より1時間は遅くなるのに」
確かに、あれもしてこれもしてと考えていると、出発予定時間は過ぎてしまう。今回は、よけいな事はしないようにした。
義父母には、好きにやってもらうことにしたのである。

雨が降り出した。が、平日ということもあって、朝の道は混んでいない。いつも、栃木県を通り、東北自動車道へ乗る。山桜は今が見ごろだ。萌黄色の木々に縁取られ、色を染めている。

カーラジオをFMにあわせる。時折、途切れながら栃木、福島、宮城、岩手、青森の番組を流す。しかし、どこも変わらんな。青森だけが、たまに方言でしゃべっている。子供たちは、ずっと眠りっぱなしか、携帯で景色を撮って遊んでいる。車に乗っていることに飽きないおかげで、福島で朝食。

ん? 楽天イーグルス? 見慣れない幟旗。(^^;そうか、仙台が本拠地だったっけ。

道も混んではきたが、渋滞はなくスムーズに岩手まで。昼食。ラーメンを食べる。最近のサービスエリアのレストランの料理もずいぶんおいしくなった。

休んでいる時間も少ない。渋滞がないので、ダンナのストレスも少なかったのだろう。それでも、運転を交代。久々に高速を走るので、ちょっと緊張。事故が多いしね。

午後2時半には実家に着く。珍しく弟が休みでいた。
「かき入れ時なんじゃないの?」
「今は、休むのも仕事のうちになってるんだよね」
そう、残業の代わりの休みね。大手小売店に勤めている弟は、帰りはいつも11時だそうである。

父母の歓待を受けて、ご馳走を食べて、夜桜見物。私鉄ローカル線に乗り、街へ。道路脇に人が座り込んでいる。
「何かあるの?」
不思議に思って、尋ねると
ねぷたの運行があるんですよ」
へ~、この春にか。なんて、ラッキーなんだ。しばらく待つ。街灯が消され、太鼓の音がひびいてきた。津軽じょっぱり太鼓。上に6人乗り、下で6人がそれぞれ裏表を叩く。三女が、目をまるくしている。一度、来た事あるんだけれど、覚えてないんだろうな。

満開の桜が、観光客を迎えている。深遠の闇の淵となった外堀が、人工灯に浮かび上がった桜を吸い込んでいる。まるで、地獄の亡者も宴を楽しんでいるかのように。