フライングディスク

三女が、知的障害者のスポーツクラブ「フライングディスククラブ」に所属している。今日はその練習日。雨が降っていたので、体育館の中でアキュラシーの練習。

アキュラシー競技は、5メートルか7メートルの位置から、直径1メートルほどの円形の枠の中に、プラスティックディスク(フリスビー)を10枚飛ばして、何枚通過するか競技して争う。簡単そうで、割と難しい。本来は、外で行う競技なので、風の影響も受けやすい。クラブの中では、三女が一番年少で、上は40歳ぐらいまでの人がいる。こういった、年齢層の幅の広い知的障害者が集まっている団体は、かなりめずらしいらしい。運営も大変だと思う。

練習を待っているあいだ、ほかのお母さんがたと情報交換。(と言っても、井戸端会議だが)
三女よりひとつ上の男の子が、初めててんかんの大発作を起こして、救急車で運んでもらったという話。てんかんの発作には3種類ある。よく笑いのネタにされる、転倒して白め剥いてアワを吹くというのは、大発作。小児期の熱性ケイレンと同じような状態になる。てんかんの場合は、発熱を伴わないこともある。

大発作は、脳細胞を破壊することもある。(「こともある」というのは、発作の症状や、障碍ほ有無は個人差がかなりあり、絶対こうだとは断定できない事が多いからである)発作で死ぬことはないが、倒れた場所によっては、致命的な大怪我になることも考えられる。三女も3度ばかり大発作を起こした。

本人に発作の自覚は無い。ただ、大人になってからの発作は、治癒の見込みが少ないと言われている。もっとも、人間誰しもが、てんかんの予備電流を持っているのもたしかである。何年か前にあった「ポケモン」事件がそうであるように。三女も見ていたが、発作は起きなかった。どういう状況でてんかん発作がおきるのかも、個々に違うのである。

てんかんは、精神障害と指定される。どういう偏見が、三女を色つけてくれるのだろうか