拉致問題 映画「めぐみ―引き裂かれた家族の30年」 

主催:群馬県 伊勢崎市 群馬県北朝鮮拉致問題解決促進議員連盟 「救う会」「横田ご夫妻ら拉致被害者家族を支援する群馬ボランティアの会」


映画そのものは,以前映画館で公開上映されていたのを観た.そのときの感想は過去にUPしてある.今回,改めて鑑賞し,その内容のリアルさ,製作者の思い入れが切に心に迫った.横田さんご夫妻の気持ち,他の拉致被害者のご家族の思い.最初に観たときより,重くのしかかる.なぜ,まだ解決できないのか.


上映が終わって,飯塚繁雄さんと横田早紀江さんのお話がある.今,政権交代になり,拉致問題は別な転機を迎えている.それでも,政府を動かすのは国民の声,世論なのだ.忘れないでほしい.声を上げてほしい.ご家族の声が無言の慟哭となって鳩尾に伝わってくる.そんな時間だった.


終了後,拉致被害者のご家族はいつも出口で,来場者を見送る.来場者もご家族に声をかけたり,握手をしたりする.普段は,人ごみにまぎれて,そっと帰路に着くのだが,今日は座った席が出口近くの最前列ということもあり,目の前に飯塚さんと横田さんが立たれた.素通りしてしまうのも失礼と思い,声をかけさせていただく.わたしの声など,蚊の鳴く音にも届かないかもしれないだろうけれども.

駐車場に向かう道すがら,一緒に会場を出た方会話する.
「わたしは,ここの市の住民じゃないんですけれど,娘から聞いてきました.わたしのとこの市でもやってくれるといいんですけれどね」
関心を持ってくれている人は,まだたくさんいるんだなと思った.


飯塚さんも早紀江さんも,とてもお疲れしているように見られた.拉致問題の早期解決を祈る.