アクシデント

麦蒔き。
試験のための播種なので、手蒔き。圃場に、何種類もの種を蒔くので、品種ごと位置指定がされる。が、途中で「蒔く場所、まちがえた」

毎年、同じ作業をし、指定位置もほぼ決まった手順で行なわれる作業。今年、担当研究員が変わって、位置指定が変わった。
「これじゃ、間違える可能性ありますよ」
現場に携わっている人が注意したにもかかわらず、「大丈夫だよ」と、高を括った。

確かに、一つ一つ確認すれば、間違いは防げたのかもしれないが、現場には作業動線というものがある。無駄なく無理なく、効率よく作業するための動きといったものが。天候に左右されがちな外作業は、集中して働く時間が限られている。それが、新しいやり方を何の説明もなく、強いられては、間違う元。

ま、間違いを報告する事によって、対処方法を考えて、事なきを得たが。

現場のほうも、研究員の特質を見極めていなくてはいけないとも思ったアクシデントだった。全体を把握して、自分の立つ位置を見極めるといったことも必要なのだな。