講演「北朝鮮による拉致。そして現状」

講師:特定失踪者問題調査会代表 荒木和博 先生

自民党県連のビルにて、荒木和博さんの講演会があった。県議会の拉致議連主催だったので、「救う会 群馬」での参加呼びかけはネットであった30席のみということだった。

メールで申込みをして、出席可の連絡をいただく。

当日、30分ほど早めに行き、場所を確認しようと駐車場を出たところで、大野事務局長さんに偶然出会う。会場までご一緒していただく。普通に生活していたら、一主婦が行くことなどありえない場所である。

大野さんのお話では、参加者はほぼ満杯とか。安倍さんが辞任して、福田さんが首相になったことと関係しているのかもしれないですね、と話す。

県連のビルには就任祝いの垂れ幕が2枚下がっていた。

会場に入ると参加者を見渡すと、県議の方々のほか、救う会のメンバーも見られる。単独参加はわたしぐらいかな。

1時30分、時間どおりに講演が始まる。

福田さんが総理になり、その地元で講演するということは、「天の思し召し」かもしれないという話から始まり、小泉さんが首相だった頃の福田さんの言動に考えが及ぶと、すこしわだかまりがあるとおっしゃる。
北朝鮮工作員が、どうやって上陸したのかという話。群馬県関係の拉致事件の話。警察がなかなか動けないわけ。人道問題としての北朝鮮の体制。訪米した際、ブッシュ大統領に訴えたのは、拉致被害者の救出のことだけではなく、北朝鮮の国民を救うことだったという話。

バルーンプロジェクトのお話もされたが、一度は韓国側に拒否されたという話を聞いていたので、実行されたのは知らなかった。素人考えで、ゴム風船にビラをつけるのを想像していたら、大きなビニール風船にビラの束に起爆装置を装着させ、空中からばら撒くようにしたものでした。

もし、今の北朝鮮の体制が崩壊して、治安が悪くなるようであれば、自衛隊をひそかに投入して邦人を救うような体制を作らなければならないというご意見は、初めて荒木さんのお話を聞いた時と、まったく変わっていない。
「そのときは、わたしも予備自衛官として、行くつもりです」

最後に、福田首相が「わたしの手で、拉致問題の解決をしたい」とおっしゃったことに期待したい、そして、そのためには国民の声が大きな力になるのだということをおっしゃって、お話は終わりとなった。

ネットをめぐると、福田さんのことをほめるサイトは見かけない。聞いていた県議の方々も複雑な表情。一国の首相が、地元の繁栄だけを考えているようじゃ、日本も終わりだよ