YOSHITOMO NARA+graf『AtoZ』

kazedayori2006-08-16



帰省した際に、市内の中心街で行なわれているのを知る。メイン会場は、酒蔵を改造した(というより、廃屋を流用したとでも言ったほうが、雰囲気が伝わるかも知れない)美術館。


地元出身の画家の奈良美智さんを中心に、大阪のグループ『graf』や複数の現代アーティストたちの作品が展示されている。


今まで、何度か現代アートの展示を見たきたが、理解するというより、体全体で感じてしまうという体験型が多い。つまり、絵画とか彫刻といったジャンル分けされたものではなく、建築物も含め、観客までもが「アート」になってしまう。


日常の中の非日常。まったく別な流れの中にあるのではなく、同じ流れの中にあっていながら、ぽっかりとのぞかせた非現実の空間。そんな感じである。


壁に飾られた風景画が芸術ならば、実際にありえないものが存在しているのも芸術。どちらを好むのかは、個人の嗜好に委ねられるが、奈良さんの作品の多くは若い人たちの感性に答えるものらしい。会場は、若い人たちであふれかえっていた。芸術にはとんと興味のない三女も、楽しんでいた。


わたしと同年代の奈良さんが、これから先、どんな作品を描いていくのか、とても楽しみである。(奈良さんは、同じ中学出身で同学年だったらしい。知り合いではないから、詳しいことは知らないが、卒業アルバムのなかに、彼を探し出す事はできた)