再会

午前中は父を内科へ送迎。

午後、ひとりで出かける。電車を利用しようとしたら、なんと1時間に1本しか走っていない。しかたなくバス停へ。バスのほうが便がよい。

目的地は、出身中学の前の停留所で降り、確かこの辺だと思う場所へ。もう30年以上もまえからある喫茶店プリムヴェール」の向かい側。あった。

「水星舎」

かつては「県内出版」と言っていた。わたしの詩集を出してくれた個人出版所。ちょっと立て付けの悪い引き戸を開けると、昔のままの芳賀氏と、かわいらしい女性。娘さんだそうな。奥から出てきた奥様も、昔と変わらず。

世離れしたような芳賀氏との会話に、世の中をしっかり見据えているような奥様との会話を、別々にする。(なんとも不思議なご夫婦だ)

であった頃のこと、あの頃であったひとたちの消息。昔のままの雰囲気の中で、1時間半はちょっと短かった。でも、明日には弘前を発たなくてはいけないので、名残惜しんで退出。手ぶらで行ったのに、詩集を2冊いただいてしまった。
「第2集も、すぐにできるぐらい書いているでしょう?」
と言われ、頭をかく(^^;

芳賀氏は売る気のない詩人である。確かに、詩は売るものではないのだと思う。でも、どうやって生活しているんだろうと不思議な気がしてしまうのである。

3時ちょっとすぎに実家へ着き、買い物。お土産等を買い、荷物の整理。