研修旅行

kazedayori2006-07-16

次女が通っている学校の後援会研修旅行。行き先は、柏崎刈羽原子力発電所。もちろん、会員の親睦も兼ねている。

事前に、参加者の住所氏名職業を知らせてある。展示ホールで、発電所の仕組みのレクチャーを受ける。ハイビジョンシアターの立体映像で、核融合のお勉強。原子炉のモデル見ながらの説明。

太陽を盗んだ男」っていう映画があったが、燃料棒を盗んだ男の話だったと思う。あの時代とは、燃料棒の形が変わっているのだろうか? これじゃ、盗めない。ウラン鉱というものの実物を見たことはないが、燃料棒の中に入っているペレットがウラン鉱というわけじゃないのだろう。1センチメートル角のさいころのようだが。

放射線放射能は違うものであるという話は以前聞いたが、目に見えないものの話はわかりにくい。

原子力発電所の特徴として、二酸化炭素の排気が出ない、少ない燃料で多くの電力出力が望める、安定した電力出力、という点。ただし、消費電力が増えたからといって、出力を上げることはできないそうである。その不足分は、火力発電所水力発電所で補っているという。

まあ、なにものにも長所、短所はあるものだ。

写真は、冷却に使用した海水の放出口。水温が高いので、プランクトンが多く発生し、魚が大きく育つんだそうだ。が、釣りは禁止。誰も食べたことがないらしい。福島の原子力発電所では、この暖かい海水を使って、魚の養殖実験がおこなわれているが、新潟では同じことはしたくないそうである。

ちなみに、先日参加した「日本SF大会」で、「発電所のはなし」という企画があった。最後のほうだけ、ちらりとのぞいてみたが、いや大変な仕事なんですね。

発電所敷地内をバスで見学。身分証明書の提示を求められ、参加者リストと照合される。バスから一切降りることは出来ず、まわりを見学するのみ。

先日の新潟沖地震にも、ビクともしなかったこの場所。テロ対策も万全?監視カメラもずいぶんあった。

そして、使用済み核燃料は、青森県六ヶ所村で、リサイクルされるのだ。