美術館「ハラ ミュージアム アーク」


Art & Life
会期 2004年3月20日(土)〜11月23日(火・祝)

ギャラリーが3つの建物に別れている。木造、黒塗りの建物だ。
グリーン牧場という観光牧場と同じ敷地内にある。

ぎゃらりーB


草間彌生(くさまやよい)
ミラールーム(カボチャ)」


ドアを空けるなり、四方八方黄色地に黒の水玉模様の部屋。中央に鏡の箱。窓が開いていて、覗くとカボチャのオブジェ。内側も鏡になっていて、カボチャは無作為に、無抵抗に増えていく。


ひょえ〜! 居心地悪い〜!
次の扉を開けるのがこわい。


横尾忠則(よこおただのり)
「戦後」「誰か故郷を想わざる」「DNF:暗夜光路 眠れない街」
「DNF:暗夜光路 2001年9月11日」


横尾さんの絵は、ド派手だと思うが、こうやって大画面で見るとそんな感じはしない。しばらく、ここにいたい。


束芋(たばいも) 「にっぽんの御内」


ヴィデオインスタレーション? モニター画面には、昭和初期の庶民的な家の中が映し出されている。マウスが繋がっており、カーソルが表示される特定の場所でクリックすると、画面が変化する。台所で料理するおばさん。取り出したのは「男性脳」と書かれた缶詰。


この作品の展示室へ入る扉にはこんなことが書いてあった。

この作品は、世相や社会問題から題材を得ており、場合によって不快を覚えるイメージ(犯罪を想起させるような)が含まれております。特にお子様をお連れのお客様は、ご承知の上ご観覧ください。

男性脳」を煮込むと、ハダカの女の人浮き上がってきた。すくって捨てるおばさん。妄想はアクか?


確かに、現代アートは、子どもむきじゃないものも多くある。


ギャラリーA,C


☆ソフィカル 「限局性激痛」


失恋した作者の、恋の成就から失恋、立ち直るまでの物語が、日を追いながら写真と布に刺繍された文字連で表現されている。よくある話といってしまえば、それだけだが、「執念」という文字さえ浮かびださせてしまう。が、それは「憎しみ」ではなく、諦めるための手段。

「局限性激痛」医学用語で、身体部位を襲う、限局性の鋭い痛みや苦しみを意味