秋田漣

実家の母から借りた。シャンソンである。地元、弘前で故郷津軽を謳う。時には津軽弁もまじり、やさしくおおらかに、語りかける。変わっていく故郷を嘆く。
それでも、故郷に留まり、変わっていくことまでをも、いとおしげに歌っている。
故郷から離れて、この地に住んでいる時のほうが長くなってしまったが、それでも、故郷があることに安心するのである。
いつか、父や母と別れる時が来て、故郷へ帰ることがままならなくなったとしても。