佐藤幸代展

ルーマニア文化遺産修道院修復報告>
地元の小さな美術館で行われた個展。次女が行きたいというので、夫とともに出かける。

金・土・日のみの開館のこの美術館は、赤城山の中腹、別荘地の中にある。下界とはまったく引き離されたような場所に在しながら、人の生命の息吹を感じさせる。土砂降りの中訪れた館は、開館時間ながらまだ開かれておらず、電話で確認してあけてもらった。

佐藤さんの作品は、寂としてホールに存在し、修復されたフレスコ画の模倣は、幼子のように二階の展示室に掲げられていた。日本画のような構図で描かれた月と地球と山々は、佐藤さんが修復したというフレスコ画とは、まったく違った趣を持っている。共通点を見出すとすれば、十字架のように点在するトンボや弓。
あるいは、人型ともとらえていいのだろうかとも思う

中之沢美術館