「朝まで生テレビ」

年明けに見て以来である。体力勝負の仕事には、早寝早起きが基本なので。
今回は、ちょっと気になることがあったので、開始時間にアラームセットしておいて、視聴(半分は、携帯のテレビ機能で音声だけを聞いていたのだが)。

テーマは「中国」
反日デモ靖国問題歴史認識の相違・教科書問題について、徹底討論…しているように見える番組。結論は出ないし、かといって視聴者が結論を求めているようにも見えない。ただ、活字メディアに載らない意見をも聞くことできるチャンスではあると思う。スタジオ見学者に、若い世代が多いのもなんかうれしい。

反日デモは、当局の差し金か?」地方にいて耳にする情報は、そういった憶測ばかり。スタジオには中国国籍の方も何人かいらっしゃったようだが、「当局関与」を否定していた。しかし、当局そのものは動かなかったにせよ、関係者はいたかもしれないという言葉もみられた。(ところで、中国国民は全員が共産党員なの?)このことで思い出したのは、何年か前、所沢の高校で起きた卒業式事件。生徒会自主卒業式を学校側が強制的に止めさせたことに対して、生徒たちが抗議した事件である。インターネットが普及し始めた頃だ。校則の有り方について考える、高校生ネットワークというものができた。これは、高校生たちが自主的に集まり始めたのかと思っていたのだが、なんのことはない、大人が後にいたのである。うちの子が、関わっていたので、わかったこと。(本人は、現在まったく関わっていない)中国の学生デモも、発端は似たようなものだったのではないのだろうか、規模はまったく違うにせよ。

ところで、今回「朝生」を見ようと思い立ったのは、購読させていただいている華道の機関誌『花泉』4月号に、青山繁晴氏が2月末出演された「朝生」の話をお書きになっていた内容からである。氏は、そのとき初めてテレビ番組で怒りを露わにしてしまったと。何故か? 相手はだれだったのか、その内容には名前は記されていなかったが、出演者を探ると「もしかしたら、彼か?」と思い当たる。(彼は今、ご家族とともに、サウジアラビアに滞在し、そこから情報発信している)

青山氏は常に、自ら現場を見た上で情報発信している。もちろん、氏もインターネットをツールとして、巧みに使用していることも確かである。ただ、ネット上にUPされた情報は、いくつものフィルターをかけられた曖昧なものであることが多い。だからこそ、氏は現場を踏み、直接当事者に質問をすることを基本としているように思える。もちろん、わたし自身が氏から得る情報も、青山繁晴というフィルターがかけられていると言えなくもないが。

さて、今回の「朝生」でも、青山氏は中国における情報の流れを言及していた。「中国の地方紙においても、反日報道は行われている」と。中国において、識字率はどのぐらいなのだろう。インターネットだけが、デモを煽ったのではないにしろ、文字情報を冷静に読み取る力は、我々日本人にも必要なのだな。

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