ノイズミュージック

夏の終わりに、ライブへ行った。そのときに、いくつかの妙なミュージックを聞くことになった。ノイズミュージックというらしい。その、いくつかのグループの中に、一人の障碍のある青年を含めたバンドが演奏した。青年はタイコを叩いていた。サックスの呼応に合わせてタイコを叩く。コミュニケーションしているように。それは、まるでフリージャズ。

2004年11月6日(土)朝日新聞群馬版
<ひと模様>
リュウ2」という抽象画展が6日から、高崎市内で開かれる。画家の前島芳隆さんとダウン症の小柏龍太郎さんの「隆」と「龍」ちなんで名付けた。
―――――<中略>―――――――――
既成概念にとらわれない自由な表現方法に、前島さんは「飛ばし」と名付けた。絵の具を飛ばすことに面白さを感じているように思えた。―――中略―――「何にもとらわれず、自由になりたい」は前島さんが追い求めていた気持ちだった。「龍太郎は初めからその境地。僕のためにもなる」という。―――後略


あのライブで、バンドの中心で演奏していたのは、このふたりだった。
自由に自分を表現できる。それはすばらしいことなんだろう。そして、それができるひとは恵まれている。