晴れ、なんだろうけれど風強し

いつもの休日

バタバタと家事をこなし、義父母をクルマに乗せて、義父が世話になった方を迎えに行く。彼女のお母さんが、転院をして、入院のための手続きと身の回り品が必要だというのだが、入院のための保証人と、アシがなかったようだったので、送迎を申し出てみた。

義父はミシンの販売会社の営業社員をしていた。その店舗の事務員をしていたひとと、今もお付き合いをしている。結婚もせず、親の面倒をみながら、60歳を越えてしまったと、笑っていたけれど…

お父さんは海軍で、戦後復員してはきたものの、定職に就けず、占いをして生計をたてていたのだとか。もちろん、国からの保証はわずかながらある。国を守ろうとして戦ったひとの家族は、自分の生活を守るのが精一杯の現実。

問われるのは、生きているひとりひとりの価値観ではあるのだろう。でも、定年後、一人暮らしで、いきなり具合が悪くなった時に、助けてくれる誰かはいるんだろうかということを考えると、「結婚」の意味を、考えてしまう。義父の勤めていた会社の事務員をしていたUさんは、この先どうするんだろうか。

「結婚」は自分が幸せになるためにするのではなく、相手を幸せにするためにするんだという契約だよね。見返りを期待してもいい、契約だと思う。