晴れ

朝5時ごろ 向かいのベッドのIさんがどうも吐いているようだ。苦しそうにしている。声をかけると「大丈夫だ」という。Kさんが「看護婦さん呼びましょうか」というと、「自分で呼びます」それでも、呼ぶ気配がないので、Kさんがナースコールを押した。看護師さんが来ると、「大丈夫です。ちょっと練習していました」という。
「自分のことは自分でします」というのが口癖のIさん。

手術の傷はわきの下から、胸の中央にかけて1本。リンパ腺をえぐるように摘出しているので、管が2本差し込まれている。リンパ液を排出するために袋がぶらさがっている。その管を1本抜いた。特に痛みは感じない。

午後、ダンナが来る。来ても特に用事はないから、本を読んでいるだけ。わたしも起き上がって、本読んだり、折り紙したり。夕方、次女、三女、甥っ子が自転車で来た。病院の探検に行っといで、と洗濯ものを持たせてコインランドリーに行かせる。ダンナもいっしょに着いていった。

ダンナが先に帰ってきたが、息が切れている。どしたの?
「9階から階段で降りてきた」
で、ここ4階だよね。いい運動だったね(笑

ダンナが「何か食べたいものある?」と聞く
別に食べたいものはないけれど、読みたい本ならいっぱいあると言ったら、笑っていた。

隣りのベッドのDさんは、入退院を繰り返しているらしい。看護師さんと顔見知り。話の様子では、抗がん剤を打つときだけ入院し、あとは自宅療養。何の機械かは聞きそびれたが、簡易のものを常に持っている。若いから、不安が大きいんだろうね。夜中に何度も、ベッドから起き上がっている気配がする。

そのかわり、午前中は寝ているけれど。