アユタヤ
世界遺産である。
日本の世界遺産でさえ観たことないのに、外国へ来てしまった。
ただひたすら「すご~い」の連発。(日本人があまりにもこの「すご~い」を連発するせいか、ガイドさんも「すご~い」が口癖だった)
いや、こんなところへ来てしまって、どうしたらよいというのだろう。でも、この「廃墟」という感覚は妙に懐かしい。幼いころ、銅山の町の工場跡地を遊び場にしていたのを思い出す。
ミャンマー軍によって破壊されたという仏塔群。
「ミャンマーも仏教国なのですが、タイ軍の志気を挫くため仏像を破壊したそうです。金箔を戦利品として運び出しましたが、その金箔で、自分たちの国に仏像を作ったそうです」
流暢な日本語で、ガイドさんが説明してくれる。
「ミャンマー軍は、タイの穀倉地帯がほしくて侵略してきました」
なるほど、宗教戦争ではなかったのだな。
今現在、タイにはミャンマーの難民キャンプがある。ミャンマーはなぜ自国の国民を難民にしなくてはいけなかったのだろうか。