盆迎え

朝のうちは、雨

「老人会の廃品回収なんだけど、役員ぐらいは出てこなくちゃ」
義父が呼ばれて、慌てもせずに出かけていく。盆の入りだと言う日に、廃品回収の日程を組む老人会。なんか変。

西隣のおばさんと一緒にお寺へ。ところが、おばさん
「へえ、今日なんでお盆迎えになったんだ?」
すっかり忘れている。お隣りの夫婦は、80歳を過ぎ、2人きりで暮している。お盆は昔、7月24日頃だったという。それれでも、思い出したらしく、いっしょに提灯とお包みを持って。三女もお供。

本堂へ上がって、提灯に火をもらう。お包みの上書きはいろいろ。「お盆」「上」「お供え」「ご仏前」「新盆」…確かに祝儀袋だが「お祝い」ってのは?

提灯をさげて帰る。庭まできて、義父が迎え火をたいてくれる。提灯の火を仏壇のろうそくへ。

今夜のお供えは、ご飯と味噌汁、てんぷらと決まっている。慣習というんだろうな。我が家のご先祖様、戦死者はいないらしい。