山は雪深く鎮座せり

山も粉まみれのように白い。
今日も、粉引きおばさん。まあ、掃除おばさんでも、炊事おばさんでも、洗濯おばさんでもあるわけだけれどね。

今日は、ひとりきりではなかった。引きこもり部屋のドアの外には、3人の研究員。一人は同年代、3人のこの父で、先週まで隣りの部屋でうどんをこねていた。あと二人は、20代の若い研究員。

その若いほうのひとり、前にガンダムのトレーナーを着ていた。
「ねえ、今もガンダム見てるの? また、始まったみたいだけれど」と聞いてみる。
「いやあ、もうみないっすねえ。」
押井守とかって、見ないの? もう、アニメ見るほどこどもじゃない?」
「そうですねえ、もう、30近くなりましたからね」
「そっか、でも、わたしの友だち、見てるよ」
「うん、うちはオフクロが好きですからね、ガンダム
そのオフクロさんて、わたしより年上だよね。
「そういう人もいるんだねえ。おかあさんて、オタク?」
思わず聞いてしまった。
「う~ん、オタクかも」
そのお母さんに会ってみたくなった。

ま、うちの職場、話題にことかかないね。