夕月は雲にかすれて

今日はお稲荷祭り、屋敷祭りともいう。
我が家の裏にはお稲荷さんがある。家の守り神とでもいうんだろうか。毎年、12月15日の夕方に、お稲荷さんにお赤飯と、イワシと油揚げとお豆腐をあげる。油揚げとお豆腐は四方を切って、形をととのえる。で、あげたあとはぜったいに振り返ってはいけないと言う。供物は、家のもの以外の人間に持ち帰ってもらうという風習。このへんだけの、風習かな?

そのために、朝からお赤飯の仕込み。インゲン豆を煮て、もち米を研ぎ、煮汁で色をつける。ホウレンソウを茹でるために、朝の畑へ。…凍ってる。昨日のうちに取っておいてほしかったよ。

仕事は脱穀作業。それから、大豆の選別作業。ま、単純作業。今年の大豆は、虫食いや病気のものが多かった。成熟期の長雨が祟ったのだろう。黒大豆なんて、悲惨だ。昨今の黒豆ブームで、種が逼迫しているというのに。また、中国あたりからの輸入が増えるんだろうな。大昔から、日本は中国からいらんなものを輸入しているね。物だけじゃなく、文化も。日本独自のものって、どれぐらいあるんだろう?