なんとか雨は降らなかった

早朝、電話が鳴った。朝早くの電話は、あまりいいことがない。
「すいません。夕べ、お薬を飲ませるのを忘れてしまったんですが、」
三女が行っているクラブのコーチの先生からだった。
「大丈夫です。発作はありませんし、今飲ませても問題ないですよ」
普通の子供たちとは違うので、心配していただいたらしい。恐縮です。すぐ、三女に代わった。
「お父さんは?」
「今日は、仕事に行かなくちゃならないから、だめだって」
「なんだ」
昨日は来なくてもいいようなことを言っていたのに。

9時過ぎ、出発の準備をしていると、ダンナが
「やっぱり行くよ」
「仕事は?」
「なんとかなるだろ」

今日は競技1時間半前に到着。イベント会場内を散策。まるでお祭り。うん、お祭りなんだろうな。

競技開始。三女は自己ベスト記録を出すものの、入賞ならず。メダルは貰えなかった。悔し涙でした。負けず嫌いの三女、まさかと思ったのでしょうね。32メートルを超えていたのに、他の選手はもっとすごかった。さすが全国大会。しかたないよね。三女は、最年少。でも、悔しかったらしく機嫌が悪い。
残念賞の花束をもらう。昨年、参加した子の保護者が
「うちの子ののときは、何ももらえなかったのよ」と言った。
埼玉のみなさん、ありがとうございます。

応援している合間に、お昼がてら出店を散策。ルーマニア風スープ? トマト味の肉団子スープね。ミャンマーカレーの会い向かいは、熊谷カレー、いったいどんなだ。「つとっこ弁当」秩父の郷土料理弁当。主食の五穀米のおにぎりからおかずから、全部ホウの葉でくるまれている。噛み応えのあり、味のあるお弁当だった。手ぬぐいで包んであったのは竹細工の笊に竹皮の弁当。両手がふさがっていたら、ダンナが山クラゲのきんぴらを口に入れてくれる。餌をもらう雛鳥の気分。