花見

買い物から帰ってきたダンナがいきなり
「おにぎり作って、桜見に行こう」
今日は、天気もいいし、桜も満開。
「どこも込んでるよねえ」

ということで、1kmほど離れている川べりの桜を見に。
子どもたちは「行かな~い」
晴れて、夫婦水入らず。(半分つまらん)

いつ誰が植えたのかわからない桜が数本
土手の田んぼ側に生えている。
手入れなど誰もしていないだろうに、みごとに満開。
ダンナが先に折りたたみの椅子を持って土手を行く。
わたしは、庶民の味方の発泡酒とおにぎりとつまみを持って
田んぼの畦道を、桜の下へ向う。
案の定、ダンナのスラックスは、
アメリカセンダン草の種の襲撃を受けていた(爆笑

「あ~あ、日頃野生生活してないから」と言ってやった。

田んぼの麦の上を渡る風が、満開の桜を揺する。
花びらが、菜の花に集まるモンシロチョウと乱舞。

「就職して1年目の春、岸恵子のエッセイで
『毎年、桜を見るたび、「これが見納めかも」って思う』って
書いてあったのを読んでから、桜を見る目が変わった」
と、ダンナがしみじみ言う。

だったら、もう少し、ロマンチックな気分に浸らせてくれよ。
お酒や宴会はきらいじゃないけれど、
桜=酒の図式とは違う花見がしたいもんだ。

昨年行った弘前はよかったなあ。