帰省

花見をもくろんで、帰省をする。
北国の桜の開花は今ごろ。

日光を経由して、東北自動車道北へ。
途中、サービスエリアで「南部杜氏ラーメン」なるものを
食べる。
スープや具は、ふつうのラーメンと変わらないのだが
麺が酒でこねてあるという。
茹で具合がちょっと硬かったが、確かにお酒の風味が。
・・・でも、これが「旨い」のかどうかは、判断しかねる。

東北道は思ったより空いていて
早い時間に実家に着いた。

7時ごろ、夜桜見物へ。
道は渋滞、人人人・・・
でも、その人間の数に負けないぐらい
桜の花達はみごと!
圧倒されつつ、場内をほっつき歩く。
観光化された景色なのだとは認識しつつも
桜の古木の生命力に感動する。

園内に設置された屋台や遊技場。
サーカスやら、見世物小屋まである。
これって、かなり懐かしくないかい?
おもわず、タイムスリップした気分。
でも、いいんだか悪いんだか。

園の外へ出て、某所へ。
TVで行列のできる店100の中で紹介されていた
屋台のラーメン屋さんをさがす。
「おー、あった」
暖簾も、看板もメニューもない屋台に行列が。
「常連さんはね、こういうときは遠慮するもんだよ」
なんて、おじさんに常連とおぼしき若者が言われている。

どんぶりの中には、麺とどんぶりからはみだしている
ベーコンのようなチャーシューとネギだけ。
いたってシンプル。味もいたってシンプル。
だけど、「おなかいっぱいだけど、話のネタに」と
食べてみるだけのはずだったのが
思ったよりあっさりで、結局スープまで全部飲んでしまった。

帰りは、そのラーメン屋さんの常連さんだという
運転手さんの運転するタクシーで。
「あのラーメン、一応名前があるんですよ。
ねぷたラーメン』っていうんですけどね」
・・・わかりすぎる名前じゃん。

図らずも、今日は2食もラーメンを食べてしまった。
こういうことは、もうないと思う。