ようやく春らしいお天気．でも，まだ風が冷たい
あの震災から1年たった．でも，まだ何も終わってはいない．
去年は仕事の最中だった．いっしょに仕事をしていたAさんは
もう，この世にいない．
奥さんを心配して，家に電話をかけていたっけ．
生まれたばかりの孫も，1歳になり，やんちゃを覚えた．
まだ歩けないものの，手離しで立って見せて，得意げだ．
昨日は1日仕事だった．雨が小降りになってお客さんの足も多くなった．いつもと変わらない一日．店内で流しているFMが追悼を特集している．山下達郎さんの番組が，ちょうど地震が起きた時間と重なっている．時刻が来ると，鐘が鳴り，黙祷を促す．ちょうどお客さんがいて
「ああ，あの時間なんだね」
という．震災や，避難生活をしている方々を忘れているわけではない．
うろたえることなく，淡々と自分の生活を営んでいくことが大事だと思っているのだ．風評被害で農作物が売れなくなって，収入を得られない農家さんもいた．それでも，作らなくちゃいけないと，種を買い求めに来る．
入荷してこない商品もあった．
被災地に直接支援できることは，瓦礫の受け入れをすること以外ないと思うのだけれど，その場所は，今自分の住んでいるところではないのだよね．
