晴れ

熱射地獄の北関東を逃げて、実家へ
長女に送られて駅へ向かう。

ローカル線で宇都宮、それから東北新幹線やまびこ。乗車券を購入した時点では満席で、指定席は取れなかったが、窓口で確認してもらうと
「1席だけ空いています」
おお、ラッキー。盛岡到着。さて、奥羽線まわりで弘前へ行こうと思ったのは浅はか。秋田新幹線ができたため、弘前までの直行便はない。仕方なく新幹線こまちで秋田へ。

秋田から普通列車で、大館。40分停車のち同じ車両で弘前へ。立ち客のいない通勤電車に揺られながら、福知山線列車事故を思い出す。列車に乗るのが怖くなってしまったひともいるだろうなと考えているところへ、とても澄んだ声の話し声がする。会話ではなく、呼びかけているような声。前の方を見ると、若い運転士さんが、声出し指差し確認をしながら運転していた。

これは、普通に行われていることなのだろうか。それともこの機関区だけなんだろうか。これなら、間違ってもスピードの出しすぎや、信号の見落としなんてないだろう。この路線は、実家の父が、かつて常務していたのを思い出した。

車窓の風景は、東山魁夷の描いた杉山の風景に似ていた。

夕方、7時前には実家にたどり着く。駅から乗ったタクシーの運転手さんに道順を聞かれて困った。町並みが変わってしまい、目印の建物を聞かれてもわからない。運転手さんは、地図を見ながら走ってくれた。

父母は、とりあえず元気