あの日から10年

阪神淡路大震災
ちょうどあの日は、裏の家のおばあちゃんが亡くなってお葬式の日だった。義父母はお手伝いに行き、わたしはテレビを一日中つけっぱなしで、刻々とわかってくる地震の状況を見ていた。ただ不安だったのを覚えている。

あれから10年。神戸の友人から、「次男が高校進学です」という年賀状が届いた。震災当時、子供たちが壊れた家の絵しか描かない、そう手紙をくれた。まだまだ、困難があるだろうけれど、がんばれ!

今日も粉引きおばさん。先週までは、隣りの部屋の研究室(といっても厨房のようだが)で、小麦の研究(といってもうどん作り)をしていた。隣りの部屋には、業務用のパン焼きオーブンと、業務用の茹で鍋がある。そのうち、うどんの食味もあるだろう。

今日は、おかずを仕出し弁当屋さんにたのんだ。おかずだけ220円。今日のメニューは「一点豪華主義」だって。お弁当箱はりっぱなので「一見豪華主義」とも言える。ごはんがおいしくない。試験品種だからしかたないか。
「ねえ、基準米もおいしくないよね。いつもと同じ炊き方だったよね。」
「もしかして、水道水が悪い? 休み明けだから」
試験結果としては、それほど違いはないらしいが、微妙な味加減。蒸留水使ったらだめなのかな?

「うちも釜買い換えたけど、あんまり美味くないんだよな」
職場の一人が言う。
「え~、今時の炊飯器はおいしいのが普通だよ」
「子供が大きくなって、よく食べるようになった時のことを考えて、1升炊きを買ったんだ」
「で、何合炊いてるの?」
「1合か2合」
「じゃあ、美味いわけないじゃん。ご飯はたくさん炊いたほうが旨く炊ける。1升炊きだったら、最高8合ぐらいが一番。少なくても4合か5合炊かなきゃ、美味くないっしょ」
「へ~、そうなのか。今度やってみよう」
以上、男同士の会話でした。自分ちじゃ、ご飯の仕度は奥さんにまかせっきりなのにね。