学校見学

三女は来年中学を卒業する。
何年か前までは、障害者は中学を卒業すると
施設の作業所か授産施設、あるいは在宅といった
方法しかなかった。
今は、高等部ができて、希望者は試験を受けて
合格すれば、入学ができるようになった。

どこの高等部へ希望するのか。
そのためには、学校を知らなくてはいけない。
これは、普通学級の生徒も同じ。

今回、寄宿舎のある学校の見学。
校舎も新しく、広々として明るい。
教室ごとの仕切りはあるが、ドアはなく、
誰もが生徒・児童の様子を見ることができる。

確かに、気ままに、ふいといなくなってしまう
子どもたちが多いのも、障害の特徴だ。
そのため、教師の数も多い。

子どもたちが、できるかぎり自立できるように。
そんな教育プログラムで、授業は行われている。

ふと、思う。これが、普通学級の子どもたちにも
当てはめられたら、子どもたちの好奇心の芽は
伸びてこないだろうか。何のためにやっているのか
わからない授業も、パズルを解く喜びと同じに
おもしろく感じられるんじゃないのか、と。

子どもの成長は、ひとりひとり違う。