死因

先日亡くなったOさんの死因
心不全かと思ったら、どうも違うようだ。

聞いた話によると
5日、出勤したOさんは、体調不良を訴えて、
自分で車を運転して、40分近くかかる自宅まで帰った。
その後、町医者に診てもらい、注射をしてもらって帰宅。
が、容態が異変。足が異常に冷たいというので総合病院へ運ばれる。
医師が手におえないということで、国立病院へ。
医師の付き添いの元、転院。
が、意識がだんだんなくなり、翌日には生命維持装置をつけられる。

14日、維持装置を外したら、心拍停止。再び、着装。
15日 死亡。司法解剖される。

死因に疑問点がたくさんあったという。
薬剤の副作用、農薬の薬害、ツツガムシ、先天的持病・・・
死因は、臓器の不全ではあるのだが
血液循環が異常な速さで悪くなる、つまり体中の血管が詰まっていくという
不思議な現象だったのだ。
彼はもともと総コレステロール値が少なく、40という値。
これは確かに異常。死亡時は120という数値だったという。
普通は、200~250程度。

また、輸血しようとしたらしいが、彼の血液はふつうにはない型。
RH-ではなかったとはいうが。

彼の遺伝、食生活。何がいけなかったのか。

生前の彼は、まじめでワイルドという印象。
が、こどものころの不思議な体験を話してくれた。
川で何者かに足を捕まれた話、かまいたちにあった話(切り傷を見せてくれた)

彼のお通夜の日
一番親しかった友人の自宅で、そのこどもが
「あれ? だれか来てるよ」と言うので、窓の外を見たら
亡くなったOさんだったという。
これは、作り話ではなくて、ほんとにそうだったのだ。

親しかった人の幽霊なら、怖くないよね。
でも、なんで死んだんだか、本人が一番納得してなかったりして。

そういえば、Oさんから京極夏彦も借りて読んだっけ。
なんだか、妙にOさんらしい死に方だったような気もする。