新コロナウィルスが、世界中で猛威をふるっている。
そんな中、人間ではなく、種の世界でも問題がおこっている。
今年、種苗メーカーから、種の回収通知が相次いだ。
「発芽不良か?」
種は、発芽温度、湿度、光や空気など、最適な条件のもと
発芽試験が何度も繰り返されて、90%以上のものが、商品として市場にでる。
しかし、表示には85%以上という表示が多い。それだけ、発芽条件は厳しいのである。
それが、何かの原因で、発芽不良になるのだろうか。
あちこちのメーカーからの話を総合すると、こういうことらしい。
種に、病原菌が入り込んでいる。発芽はするが、成長に異常が出て、収穫に影響がある。病気が広まると、野菜の輸出が規制され農業経営が危なくなる。
その病気の名前は「ジャガイモやせいもウイロイド」
ナス科の野菜や、ダリアが感染するという。ジャガイモにいたっては、イモがしょうがのように固くなって、食べられないそうである。
では、なぜ、そんな病気が種に潜んだのか。
今、日本に流通している種は、ほとんどが海外産である。つまり、輸入品。
原種は日本で栽培しているが、交配して新しい品種として生産するためには、膨大な土地が必要になる。そこで、中国、アメリカ、タイ、南アフリカなどの土地が必要になる
それで種を収穫して、日本の農業は成り立っている。
種を輸入する段階で、検疫がある。 ところが、平成29年2月に輸入したピーマンの種から、「ジャガイモやせいもウィロイド」が検出された。種は、本来、輸出国が検疫して、大丈夫であるという検疫証明書を発行して、輸出するのである。が、発病が確認されたので、再検査したのだろう。
結果、平成28年以降輸入された3ロットに関して、「ジャガイモやせいもウィロイド」が検出されたので、種の回収が行われている、という話。
その種の輸入先が、中国。いや、いろんな考えや、妄想が頭の中を巡っている。
ふと、思ったのが、サボタージュという単語。
専門家じゃないから、うまく説明できないけれど。
ただ言えることは「ジャガイモやせいもウィロイド」の防除方法
植物から植物の直接接触で移るので、人間が媒介しないように気を付けること
(個体から個体へ触る前に消毒する)、自家採取しないこと。病体を見つけたら、焼却処分すること。
「ジャガイモやせいもウィロイド」は地中では生きられないけれど、種の中では生存できるらしい。
地球の生命体、まだまだ知らないものがあるんだな